だから僕たちはここにいる。新卒入社のアラサー社員がグリーでキャリアを積む理由

変化の激しいIT業界でキャリアを積み重ねていく過程では、途中で壁にぶつかって思い悩み、「キャリアについてじっくり考えたい」という想いに駆られることも一度はあるはず。そんな中、2014年に新卒で入社し、今なおグリーの中枢で自分の仕事にこだわり続けるアラサー社員4名に、グリーで働き続けることの魅力や、自身のキャリアについて、同期入社の6deGREEs担当・坂見が直撃しました。

瀧本瀧本:グリー株式会社 Japan Game事業本部 探検ドリランドグループ エンジニアチームマネージャー
入社後は『探検ドリランド』、ベトナムオフショアチームを経て、現在は3タイトルのエンジニアマネージャーとして活躍中。

西田西田:株式会社WFS Technology Development部 Technical Directionチームマネージャー
WFS(Wright Flyer Studio)の立ち上げ当初から複数のゲーム開発を経て、『アナザーエデン 時空を超える猫』の開発ではメインプログラムやマネジメントを経験。現在はWFSのリードテクニカルディレクター。

中村中村:REALITY株式会社 XR Entertainment 事業部 アカウントマネジメントチーム
入社以来約6年にわたって『アバター』の運営に携わり、プランナー、マネージャー、プロデューサーを経験。2020年5月からはREALITY株式会社でXR案件を扱う部署に異動となり、HubsをはじめとするXRビジネスの普及に挑戦している。

末松末松:グリー株式会社 Japan Game事業本部 釣りスタグループ 事業チームマネージャー
入社直後から『釣り★スタ』チームに配属され、現在まで一貫して運用に関わる。2019年2月よりプランナーチームのマネージャー就任。2020年4月から同タイトルのプロデューサーも兼務する。

人や技術に魅せられて入社したグリー

ーー今年で私たちも入社8年目となりました。あっという間のような、長かったような気もしますが、改めてみなさんが新卒で入社した動機やきっかけを教えてください。


西田

西田:就職活動中にCTOの藤本さんとお話しする機会があって、「こんなに面白い人がいる会社なら楽しそうだな!」と思ったのがきっかけですね。役員が執務フロアを普通に歩き回って若手に気軽に声をかけるような、そんなフラットな雰囲気も自分に合っているような気がしました。


瀧本

瀧本:西田と同じく、やっぱり働いている人が魅力的でしたね。面接で会った人たちの雰囲気や話す内容が自分の心にストンと落ちて、「ここならやりたい仕事が楽しくできそうだ」と感じたのが決め手です。


中村

中村:僕は就活直前まで、国家公務員から政治家になることを目指していました。でも「そのキャリアパスって将来も通用するんだっけ」と疑問を抱き、それで当時から盛り上がっていたIT業界も選択肢として検討した中の一つがグリーでした。個性を大事にしてくれる点と、チームで取り組む点、IT企業らしさと日本企業のいいトコ取りをしたような社風に惹かれました。その環境で新しいWEBサービスを自分の手で作ってみたいと思ったんです。


末松

末松:新しいWEBサービスを作ったり事業運営がしてみたいと思ったのは僕も同じです。学生時代にソーシャルゲームのベンチャー企業でアルバイトをしていて、いろんな業務を経験させてもらったという経緯があって、当時から事業の運営手法などに興味がありました。グリーのようにソーシャルゲームが順調に推移している企業でなら、もっと多くのことを学べるんじゃないかと思ったのが入社動機ですね。



グリーには、思い通りのキャリアを積める環境がある

ーーこれまでを振り返って、入社時に想像していた通りのキャリアを積むことはできたのでしょうか?


西田

西田:WFSの前身となるネイティブゲーム事業本部に配属されてから、一貫してゲーム開発に携わってきました。『アナザーエデン』をはじめとして何本かの作品に携わることができたし、技術的な取りまとめやマネジメントなど裁量権がある仕事も任されました。個人的な面ではCEDECに4回ほど登壇することができ、入社時の想像以上に自分の世界が広がったと思います。


瀧本

瀧本:僕は入社後ゲーム事業に配属になり、2年目に「エンジニアとしてもっと成長したい」と考え、社内公募でベトナムで開発をするチームに応募したんです。半年間、現地の人たちと一緒に仕事をしたんですが、これがすごく楽しかった(笑)。帰国後はテックリードやエンジニアマネージャーとして、ゲームを3タイトル兼務しています。開発や運用以外にも、業務効率化といった面でいろいろ戦略を練って実現できたりすると達成感が大きく、ブレずに仕事を続けてこられた要因ですね。


CEDECに登壇した西田

ベトナムでの勤務時のチームメンバーと瀧本


末松

末松:僕のキャリアはすごくシンプルで、入社から現在まで一貫して『釣り★スタ』に携わってきました。同じタイトルとはいえ、スピンオフ系のゲームやイベントなどを新規に立ち上げたり、UXの改修などにも携わったり…一つのタイトルの中でもさまざまな変化があって面白いんですよ。その上マネージャーやプロデューサーなど立場が変わったので、視座も上がって新しい挑戦もできるし、運営面でもいろんな経験ができるので、入社時にイメージしたことはほとんど実現できているかなと思います。


中村

中村:末松の言う通り、一つの事業でもいろんなスキルを身につけたり、経験ができるようになりますよね。私は『アバター』というサービスを扱うチームに長年いましたが、プランニングからプランナーチームのマネージャー、さらにプロデューサーとして事業責任者を経験してきました。プロダクトの運用を通じてサービスをスケールさせたり、安定して収益を上げたりする能力が身についたし、大規模なチームをマネジメントする経験も積むことができた。このスピード感でこのキャリアパスはなかなか得られる経験ではないと感じています。



ユーザーさまと直接お会いできるファン感謝イベントにも参加した中村と末松

8年間のキャリアの間にはリセットしたくなる瞬間もあった

ーーお話を伺うと、すごく順調にキャリアを積んでこられた印象ですが、転機や挫折の瞬間もあったのでは?


西田

西田:もちろんそれはありましたね。僕の場合は『アナザーエデン』をリリースしたときに、気付いたら技術スキルは身についていたように感じて、ひと通りやり尽くした思いがあったんです。自分の給与分はゲームの売り上げで会社に貢献できたかなと考えて、フッと縛りがなくなった感覚。「やり切った」感覚に陥りました。そんな瞬間ありませんでした(笑)?


瀧本

瀧本:よくわかります(笑)。初めてマネージャーになった時はできないことも多くてけっこう苦戦していましたけど、それを一つひとつ乗り越えていくうちに、エンジニアマネージャーとして周囲に目標にしたい人がいなくなってしまった。そんな風に、目標を見失いかけてモチベーションが下がった時期がありました。


末松

末松:確かに燃え尽きた感情を抱く瞬間はありました。2年がかりで立ち上げたアプリの結果が思わしくなく、それをやめることになった時に感じましたね。今思えば、もっと頑張れたはずですが、当時は結果が出ないのを周りの環境のせいにしていたんです。それでこのまま同じサービスを担当していくのか心が揺れていたときに、上長になった先輩が、新しいことがやりたいので一緒にやってくれないかと声をかけてくれたんです。


中村

中村:すごく分かるなあ。私の場合はプロデューサーになったばかりの頃に、自分の仕事に対する熱量にメンバーがついてきてくれないと環境のせいにして思い悩んだことがありました。でも、プロデューサーとして事業方針を示せてなかったり、メンバーとのコミュニケーションが不足している自分がイケてないだけじゃないかと、気付きを与えてくれた人が社内にいて、そういった状態を乗り越えられましたね。

ーーグリーには一人ひとりをしっかりと見てくれている人が必ずいるんですよね。上司や先輩との対話のチャンスもたくさんあるし、人を見ているからこそ新しいオファーもあったり。


西田

西田:そうなんですよ、僕の場合も「やり切った」気持ちを察してくれる人がいました。それでこれまでとは違う組織横断的な新しいポジションで、数年先を見据えた技術選定などをする業務にアサインされたのです。立場としては小さい会社のCTO的なポジションですが、同じことをするならグリーのような規模感の会社で挑戦したほうが経験値が上がると考えて、今はそこで新しい刺激を受けながらやっていますね。




中村

中村:私は先輩や人事から気に留めてもらえて、コミュニケーションを取る中でREALITYというVRの事業開発をする会社に移りました。そこでVR系案件の事業開発や新規案件の獲得など、0を1にする仕事にチャレンジしているところです。これまでの仕事より、関わる人や会社が一気に増えたため、俯瞰してプロジェクト全体を見る必要があり難しいですが、大きなやりがいを感じています。


瀧本

瀧本:僕がモチベーションを立て直したきっかけは、後輩を育てるという役割を新たな目標にできたからなんです。若手が社内でMVPを獲れるようにするとか、次のマネージャーになる人を育ててみたいというのがあります。これもグリーの中にいる多様な働き方をしている同僚や先輩方を見て気付けたことですが、そこが現在の仕事のやりがいになっていますね。


末松

末松:確かに、MVPは一つの目標ですよね。私も本当は新人時代に新卒MVP獲りたかったけれど、獲れなかったんです。年月を経て、どこかでMVPに選ばれるような成果を出したいと思っていたところ、プロデューサーとして仕事をするチャンスを与えられ、諦めずに何事も継続して続けることがMVPでの表彰につながったと思いますね。こうした意識の変化をキャッチアップしてくれて、しっかり評価してくれるのもグリーで仕事が続けられている理由ですね。

そして、これからも、グリーでチャレンジし続けたい

ーー各々で、いろんな心境の変化があったと思いますが、改めて今はグリーグループで働き続けることについてどのように考えていますか?


末松

末松:グリーは何事も自分次第でチャレンジできる環境、と感じます。仕事を続けていく中でうまくいかない時や、その原因を環境に求めてしまう瞬間もありますが、自分自身で、できないと勝手に限界を決めているだけで、問題解決の仕方はたくさんあったり、自分がチャレンジしていないだけだったりと働きながら思い知らされます。この業務はできないというよりも、どうしたらできるのかを考え、自分の限界に日々チャレンジできる環境があることが面白いと思っていますね。


中村

中村:ずっとゲームサービスの運用をしてきましたが、ここ1年は新規案件の立ち上げや、リリースしたばかりの受託案件に関わっていて、自身のスキルセットなどを見直す良いきっかけになっています。プロダクトマネージャーとして不足している部分が、この1年でかなり見える化されました。そういう成長するチャンスが多いのはグリーのいいところですし、ここで働き続ける大きな魅力だなと感じています。


瀧本

瀧本:入社してから、会社や上司にはさまざまな場面でチャレンジをさせてくれた懐の深さを感じています。また、部下を持つ立場になって気づいたのですが、グリーグループには積極的に手を上げてくれる人が多くて心強く感じていて、そういう人がチャレンジできる機会をつくり続けることが、今では求められている役割なのかなと考えています。


西田

西田:入社したころから会社の状況も常に変わっていて、いまはグリーグループという形で事業ごとに子会社化が進んでいますよね。WFSも子会社として2020年に実体化され、いい意味でWFSらしい人が集まってきたな、と思っています。ゲーム業界歴の長い大先輩からはたくさん学ぶこともあり、いいものをひたすら追求できる腕力を持った中堅メンバーもいて、彼らと一緒に魂込めて作品を作ってますので、早くお披露目してお客さまを驚かせたい!それに尽きます。目の前の作品作りに集中するのみですね。

ーー今日は皆さんの色んな背景が聞けました。最後にこれからのビジョンについて教えてください。


末松

末松:私が担当している『釣り★スタ』のサービスは14年間続いているんですが、もっともっと長くユーザーさまに楽しんでもらえるコンテンツになるように、サービスを革新し続けることが僕のミッションだと思っています。事業を横断していろんなサービスに携わるチャンスも多いので、積極的に挑戦していきたいです。


瀧本

瀧本:10年以上運営が続いているような、プライドをもてるプロダクトがある事実は大きいですよね。その開発責任者として、これからも長く運用できるような体制にしていきたいと考えています。一方で、後輩たちのロールモデルとして「瀧本さんのようなエンジニアマネージャーになりたい」と思われる存在を目指していきます。


西田

西田:僕は今、現場に技術の種を撒いていて、現場の人たちがその種を成長させてくれているところです。それがちゃんと形になるのを見届ける責任があります。それから、グリーには自分の技術を惜しみなく発揮したいと思わせてくれるゲームクリエイターの方がいて、彼らと一緒に仕事をすると自分の書くソフトが見違えるように動き出すんです。そういう技術的な「沼」にハマる経験を、より多くのプログラマーにしてもらえるような取り組みをしていきたいです。


中村

中村:グリーグループは事業の幅が広いおかげで、IT関連のことだったらやりたいことが大体見つかるので、キャリアチェンジがしやすい環境だと思います。今はREALITYがしっかりと売上を作って利益を稼いで、自分たちのビジョンが世の中に浸透する手助けがしたいですね。その先はまだ考えられませんけれど(笑)。

ーーみなさん、ありがとうございました!