当たり前を変えていく。オフィス環境でのSDGsへの取り組みをレポート

グリーのサステナビリティ活動の1年を振り返る「OUR ACTIONS」の2021年版が8月に公開されました。今回はその中から「環境への取り組み」をピックアップし、オフィス環境における工夫、担当しているアドミニストレーションチーム(以下、「アドミンチーム」)の想いをご紹介していきます。

加藤加藤:グリー株式会社 法務総務部アドミニストレーションチーム
2013年2月グリー入社。育休を経て2017年6月より法務総務部アドミンチームに異動。現在はコンシェルジュ業務の自動化や、新規サービスの導入企画を進める他、社内規程関連業務も担当。

”ペーパーレス”だけではない、紙を大切にする仕組みづくり

グリーグループでは、社内会議資料の印刷を原則として廃止し、モニター画面での共有を推奨したり、最近では電子署名や電子押印を導入したりと​​​​​​​積極的なぺーパーレス化を促進しています。
ですが、名刺や封筒、梱包用の資材など、”紙”が必要な機会というのもゼロではありません。ゼロにできないものはきっと電子化が当たり前となっても長く必要なもの。だからこそ、環境に配慮していく必要がある。そんな気づきから、2021年4月頃から順次、環境に配慮し適正管理された木材で作られた「森林認証紙」の導入を行いました。

ーー変更にあたり、工夫したところはありますか。


加藤

加藤:ペーパーレス化の取組は、環境への配慮だけでなく業務効率化の面からも積極的に導入されてきました。しかしながら「紙が必要な場面」というのは必ず発生しますし、なかなかゼロには出来ません。ならば、せめてその利用を「環境に配慮した使い方ができるようにならないか」と考えるようになり、チームで話し合い、紙製品の利用目的や頻度、コストなどを見直しました。
結果「利用する側に何か協力を依頼する」のではなく「提供するものを替える」ことで、「利用者が意識せず環境に配慮した品物を利用している」という環境を作ってしまえば、「環境への配慮」と「それ自体を効率よく進めること」を同時に実現できるのではないかという結論に至り、思い切って全紙製品を森林認証紙に切り替えることにしました。

とはいえ、名刺や封筒など会社のロゴが付されているものについては、レギュレーションなど慎重に取り扱う必要があります。そのため関係各所への確認も含め、用紙を変更するコミュニケーションをとると、多くの方から「とても良い取り組みだ」というご意見をもらいました。多くの従業員が、環境に配慮する意識をきちんと持っているんだな、と実感しました。

また、使い終わった紙資源についての気配りとして、長く株式会社日本パープルの「保護(まもる)くん」をオフィスに設置しています。「保護くん」は機密文書を破棄するためのBOXで、回収された紙は抹消処理後に紙資源としてリサイクル処理がされる仕組みとなっており、環境貢献に役立っています。そのためグリーグループでは、適切な機密文書処理の観点だけでなく、リサイクルの視点からも利用を継続しています。

ーー他にも社員が使用する備品へのこだわりはありますか?


加藤

加藤:コンシェルジュ(※)で提供しているノートや付箋、ファイルやカードケースといった文具類も出来るだけ「環境対応商品」に認定された商品をピックアップして置いています。さまざまな商品がある中でも一歩立ち止まり、価格を考慮しながらも“環境にやさしい”選択が出来るよう広い視野をもっていけたらと思います。

※グリーグループで働く従業員からの問い合わせを受け、多岐にわたるサービスを提供している

何気なく、社員一人ひとりが関わることのできる工夫

最後にご紹介するのは、グリーへお越しいただくお客様へ提供しているお水。
今年から「ハバリーズ」という再生可能な紙資源パッケージのお水を採用しました。脱プラスチックはもちろんのことですが、ハバリーズ1本につき1円を世界自然保護基金に寄付される仕組みになっているなど、こだわりが沢山つまったお水になっています。

ーーハバリーズ導入のきっかけと社内での反応を教えてください。


加藤

加藤:導入のきっかけは、いつも業務で連携している同じグループのファシリティマネジメントチーム(以下、「FMチーム」)のメンバーなんです。というのも、FMチームのメンバーも、常にSDGsの視点を持ってサービスの導入を検討しているんです。ただ、ハバリーズを実際に導入する際、既存の業者さんでは発注・納品・設置までの運用が難しいとのことで、相談を頂いて。
すぐにアドミンチームのメンバーに運用の相談をしたところ、導入意義に共感してくれ運用フローも構築できて、問題なく導入することができたんです。
パッケージ自体もとても可愛くて好評ですし、ご来社された取引先さまにお出しする際「このお水って実は…」と、アイスブレイクにも使っているというお話もあったので、導入できて良かったなと思っています。
そういえば、ハバリーズさんやFMチームと打ち合わせした際「グリーから積極的に発信することで、"IT企業ではペットボトルじゃなくて紙資源パッケージのお水が常識だよね"となるよう、業界全体に向けても発信できたら良いね」という話をしていました。より多くの企業が脱プラ製品を選ぶようになってくれたら嬉しいですね。

いかがでしたでしょうか。本取組を含む、グリーグループのサステナビリティへの取り組みも、ぜひ「OUR ACTIONS2021」でご覧ください。
グリーグループでは、今後も持続可能な社会へ向けて、企業市民の一員としての取り組みを推進していきます。