働き方

【特集】グリーゲーム事業部×特例子会社GBO ワンチームで目指す品質向上

2012年にグリーの特例子会社として設立された「グリービジネスオペレーションズ株式会社(以下、GBO)」。スタート時には5名だった社員数は現在50名にまで増え、データ作成・入力業務からゲームビジネスサポート業務、画像加工、市場調査まで幅広い業務を請け負っています。今回は、GBOで働くスタッフと、人材開発担当者、GBOに業務委託をしているグリー社員による座談会を実施。GBOで働く醍醐味や、一緒に仕事をするうえで大切にしていること、今後の展望についてお話をうかがいました。

浅川 浅川:GBO 事業管理部 第1グループ リーダー
一般企業での勤務を経て、2017年GBOに入社。QA業務全般のリーダーを務め、業務の割り振りやグループのマネジメントを担当。

高田 高田:GBO 事業管理部 第1グループ サブリーダー
調理業務を経験後、2012年にGBO第1期生として入社。データ入力業務などを経て、市場調査やQA業務を担当。グループリーダーも経験。

野澤 野澤:GBO 経営企画室 人材開発チーム マネージャー
2012年グリーに入社。2014年よりGBOに異動となり、採用や会社運営、受託業務管理に従事。

野本 野本:グリー株式会社 開発本部 Customer & Product Satisfaction部 WF QAチーム マネージャー
2012年グリーに入社。QAに従事。2015年よりGBOにゲームの品質管理業務を委託。「障害者職業生活相談員」の資格を取得。

長谷川 長谷川:グリー株式会社 Wright Flyer Studios事業本部 Marketing部 WorldWide Operationsチーム マネージャー
2012年グリーに入社。ゲームの翻訳(ローカライズ)を担当し、GBOに翻訳業務を委託している。「障害者職業生活相談員」の資格を取得。

相手を知ることが協働の第一歩

ーーグリーからGBOに依頼している業務内容や、普段どのようにやり取りをしているのか教えてください。

野本 野本:ゲームのQA(品質保証)に関わる業務を依頼しています。「こんなテストをしてほしい」という依頼内容を前日夜までに送り、翌日朝に電話会議で詳細をお伝えし、お互いの認識を合わせたうえで検証に入っていただき後日結果を送ってもらいます。

長谷川 長谷川:GBOには英語が堪能な社員さんがいるので、英語化したゲームのテキストの表示状況チェックやローカライズに関するテストケースの作成を毎日のように依頼させてもらっています。

ーーGBO側ではどのように業務を回しているのでしょうか?

浅川 浅川:私のチームでは、ゲーム・ローカライズ・その他のQA業務をメインに様々な業務を担当しております。基本的な人員配置は決まっていますが、当日になってから予定していた人数より増員が必要となったり、メンバーが体調を崩してしまったりすることもあるので、適切な配置になるようその場で調整することもあります。状況変化にも対応できるよう、極力属人化せず、別のスタッフにバトンタッチできるような体制を常に意識しています。

ーー業務を依頼する際に、心がけていることはありますか?

野本 野本:依頼内容が正確に伝わるよう、粒度を細かくしてお伝えするようにしています。曖昧な部分があると迷ったり手が止まったりしてしまうことがあるとお聞きしているので、なるべく業務がやりやすくなるよう意識しています。

浅川 浅川:おかげさまでスムーズに業務を進めることができています。業務中に疑問点や確認したいことが出てきた時も、その都度質問できる環境をつくっていただいているので非常に助かっています。

野本 野本:朝の電話会議も重要なコミュニケーションの一つですね。

野澤 野澤:そうですね。東京と横浜で物理的な距離はありますが、依頼内容を細かく記載いただき電話でもしっかりお話しできるので、モヤモヤが生じてもすぐに解消できる良い関係が築けていると感じます。野本さんと長谷川さんには、GBOスタッフと仕事をするにあたって資格も取得していただきましたね。

野本 野本:「障害者職業生活相談員」の資格取得に向けて2日間の講習を受けたのですが、障がいのある方と一緒に働くことについて学んだり、障がい者雇用に関わっている方々とディスカッションしたりしました。それ以前は、一人ひとり特性が違うということを何となくわかったつもりでいても、実際のところはほとんど理解できていませんでした。集中的に知識をインプットすることで、発達障がいにもいろいろな種類があること、どんなことに気を付けて仕事を依頼すればいいのか、どんな業務に向いているのかといったところを学ぶことができたので非常に有意義でした。

業務レベルがどんどん向上。でもアットホームな雰囲気はそのまま

ーー2012年の設立当時から、業務内容や仕事の進め方はどのように変わってきましたか。

野澤 野澤:設立当初は簡単なデータ入力や書類のPDF化などを中心に請け負っていましたが、2015年頃からはQA業務を中心としたゲームに係るお仕事をご依頼いただくようになりましたね。

野本 野本:そうですね。当時と比べると、依頼工程や不具合を管理するツールのやり取りがかなりスムーズになりましたよね。初期の頃はGBOさんとのやり取りを専門に行うスタッフを置いていて、不明点などを細かくコミュニケーションする工程が必要でしたが、最近はほとんど必要なくなっているのでGBOさんのレベルアップを実感します。

野澤 野澤:そうですね、最初はツールへの書き方も伝わりづらいことが多かったと思うのですが、ご質問いただいたことをもとにテンプレート化を進めたり、誰が何を担当するかを割り振って何度も訓練を重ねたりとステップを踏んできました。

浅川 浅川:直近ですと管理のツールを使わずスプレッドシートでリアルタイムにやり取りさせていただくこともあります。

高田 高田:私は1期生としてスタート時からGBOを見てきましたが、5名だった社員数が約10倍に増えたことに加え、一番変わったのは業務レベルだと思います。最初の頃とは比べ物にならないくらい、高いレベルになっているのではないでしょうか。一方で、アットホームな雰囲気は当時から全く変わらないと感じています。

ーーグリーグループ内での認知度はいかがですか?

野澤 野澤:元々GBOにご依頼いただいていた方が他のチームに異動した際に「GBOではこういう業務を担当しているよ」と口コミを広めてくださったり、社内で実施できるキャンペーンの取り組みを開催していただいたりと、皆さんが主体的に動いてくださっているのですごくありがたいですね。ただの業務委託先ではなく、同じグループの一員として知りたいと思ってくださる方が多くいらっしゃいます。グリー本社からだと移動に1時間ほどかかりますが、見学にお越しいただき業務中の様子を見ていただくことで、お互いに興味を持ちながら積極的に関わり合うことができています。期待に応えられるよう引き続きグループへ貢献していきたいと思っています。

「GBOさんなら安心」品質の高さに絶大な信頼

ーーグリーのお二人は、GBOに業務を依頼するメリットをどのように感じていますか?

野本 野本:今お願いしている仕事は、同じグループだからというより「GBOさんの得意分野だからぜひお願いしたい」というものばかりです。たとえばシナリオの内容や誤字脱字、整合性のチェックなどは、他の会社と比べてもかなりクオリティが高いと感じており、プロダクト側からも非常に好評です。

長谷川 長谷川:オフィスは離れていますが、同じ社内にいるような感覚でお話しできるのがいいですね。即応性が高くて、急な変更など多少の無茶も聞いていただけて(笑)。もちろん品質にも満足していますし、細かいところまで目を配ってくれるので「よくこんなの見つけられたなぁ」と驚くこともたくさん。絶大な信頼を寄せています。

ーーGBOのお二人は、業務を進めるうえでどんなことに気を付けていますか?

高田 高田:一番気を付けているのは、なるべく事業側に負担をかけないことです。こちらで出来る工程は引き取って、その後のフローがスムーズに進むように意識しています。

浅川 浅川:ご依頼いただいた際に、作業ボリュームが納期に対して妥当かを確認し、これは間に合いそうにないな、今日中には無理だなと判断したら、早めに相談させてもらいます。納期までに作業を終えることは常に心がけていて、他の会社に引けを取らないようクオリティや納期に対する意識を高く保ち続けています。

野澤 野澤:GBOでは「障がい者が自身の能力を最大限に発揮でき、仕事を通じて自律的に成長し続けられる会社を創る」という企業ビジョンを掲げていて、この考え方に共感できる方に入社いただいています。現状維持ではなく、自分がもっと成長できることに挑戦していこうという風土があり、お二人にも非常に前向きに働いていただいています。障がい者にはなるべくストレスをかけないように、と一般的には考えられがちですが、成長のきっかけとなるような良い刺激がなければ、やりがいも生まれにくいものです。適切な配慮や働きやすい環境づくりをしたうえで、「ちょっと背伸びが必要だけれど頑張れば届きそうな目標」を一緒に目指しサポートしていくことで、一人ひとりの成長を促しています。

この会社なら自分はもっと成長できる

ーーどのような経緯でGBOに入社されたのでしょうか。

浅川 浅川:元々エンジニアをやっていたのでITやパソコンのスキルは持っていたのですが、心身ともに負担が大きかったのでリタイヤしました。4年のブランクを経て就労移行支援事業所に通い始め、障がい者が一般企業に就職するために必要なカリキュラムを受講し、生活リズムの改善や知識の習得に取り組みました。1年間在籍したのち、ご縁があってGBOに入社しました。

高田 高田:私は長年調理場で働いていたのですが、20代の終わり頃から自分の発達障がいについて掘り下げて考えるようになりました。このまま同じ道を進むよりも、事務職で働いてキャリアを積み重ねていきたい。そう思うようになったのですが、一般企業で働くには障がいが大きな壁になってしまいます。そうして悩んでいた時に、特例子会社で働いてみないかと支援機関にアドバイスいただき、就労訓練を受けたのち、GBOを紹介いただきました。

ーーGBOを知った時、どのような印象を持ちましたか?

浅川 浅川:GBOを知ったきっかけは、就労移行支援の一環として開催されるフェスタに参加したことです。さまざまな企業の特例子会社が集まってブースを出展していて、そのうちの一つがGBOでした。最初から「この会社はレベルが違うな」という印象を受けました。特例子会社というと、在庫管理など体を使う仕事が多く、パソコンスキルをメインとする仕事を提供しているところはほとんどないんです。GBOなら、自分が持っている能力を発揮できるのではと考えました。

高田 高田:大げさかもしれませんが、「インターネットを通じて、世界をより良くする。」というグリーのミッションにすごく感動しました。自分も少しでも貢献できればと思い応募をして、入社することができました。 パソコンを使って仕事をするのはほぼ初めてで、訓練を受けてはいたものの、エクセルやワードを使いこなすまでには時間が必要でした。まわりの方に聞きながら、少しずつ慣れて仕事を覚えていきましたね。

ーーどんな時にやりがいを感じますか?

高田 高田:不具合を探す仕事がメインなので、重要度の高い仕事を任せてもらえたり、「見つけていただいてありがとうございます」とフィードバックをいただいたりした時にやりがいを感じます。「アナザーエデン」というタイトルのクレジットにGBOのQAメンバーの名前を入れてもらった時には、「世に出るものに自分の名前が入るなんて!」と感激しました。

浅川 浅川:仕事でゲームに携わるというのがとてもインパクトがあって、元々ゲーム好きということもあり、ゲームのプレイをすることを仕事にしていいのかと最初は罪悪感がありました(笑)。でも続けていくうちに「これが自分の仕事なんだ」「社会に貢献できている」という腹落ち感が出てきて、自分にとって楽しいことを仕事にできるって素晴らしいと思えるようになりました。

ーー人材と業務のマッチングはどのように決めているのでしょうか。

野澤 野澤:マッチングにはかなり配慮しています。一人ひとり得意分野と苦手分野、やりたいこととやりたくないことがありますので、本人としっかり話をして決めています。また、本人がやりたくないと言っていても、実は得意分野だと気付いていないということもあるので、「こう取り組んでみるとできるんじゃないか」と提案して本人の意志を尊重したうえで業務にアサインすることもあります。実際に業務をやってみて、「難しすぎる」「やりづらい」といったことがあれば、課題を一緒に考えて解消を目指したり、配置を変更できるよう柔軟な体制を整えています。

新しい仕事にも積極的にチャレンジしていきたい

ーー最後に、お互いへのメッセージや今後の目標についてお聞かせください。

野本 野本:まずは、いつもありがとうございます!(笑) GBOさんには本当に助けられていて、ご依頼するたびに品質の高さに感動しています。チーム内で「シナリオのクオリティをどう上げていこう」と悩んでいた時も、GBOさんに依頼すると期待以上の仕事をしてくれて社内の評価もすごく高いです。他のQAチームにも「GBOさんってこんなことできるんだよ」と積極的に発信しているので、さらに業務の幅を広げて、グリー全体の品質向上にご協力いただけたら嬉しいです。

長谷川 長谷川:グリーでつくっているゲームはすべてグローバル化を見据えています。英語以外にも新しい言語が追加になった際、これまでは誤字脱字や体裁のチェックを中心にお願いしていましたが、今後はもう一歩踏み込んで、海外ではこういうUIが良いのでは?といった提案もしていただけたらと考えています。各プロダクトからも本当に評価が高くて、社内ではGBOさんに発注する=品質向上につながるという認識が広がっていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

高田 高田:私自身はよりプロフェッショナルになることを目指していきたいと思っています。QAのシナリオチェックなどこれまでの業務はもちろん、新しいご依頼をいただけた際にも、他の会社に負けないクオリティで仕事をしていきたいです。

浅川 浅川:私も同じ気持ちです。今はお仕事をご依頼いただく際に丁寧にご指示いただいているのですが、その分工数が多くなってしまうことを課題と感じています。これをもっと減らすことができれば、品質だけでなく効率の面でも、本当の意味でプロフェッショナルな集団になれると考えています。これからも高いところを目指して挑戦していきたいですね。

野澤 野澤:GBOとして、各メンバーの成長を通じて、グリーグループの一員としてより一層事業に貢献できるよう、いろいろな取り組みを続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

以上

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