OpenFeint社、Android向けのアイテム課金型アプリ開発ツールを提供開始

グリー株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：田中良和、以下グリー）は、グループ会社のOpenFeint社（オープンフェイント、本社：米国カリフォルニア州、CEO：ジェイソン・シトロン）が、iOS向けに加えAndroidの「In-app Billing」にも対応したアイテム課金を実装するための開発ツール「OFX」を開発し、そのβ版を提供開始することをお知らせします。β版は登録のあった一部のゲームデベロッパーに配布される予定です。

現在、「Facebook」などでPC向けにアイテム課金型のソーシャルゲームを展開するデベロッパーは、そのモバイル対応を急速に進めています。その一方で、従来からモバイル端末向けゲームを提供してきたデベロッパーは、プレイ料金が基本的に無料で、アイテム課金で売上をあげる新しい収益モデルの導入を進めています。このような背景から、2011年2月、Google社はAndroid向けアプリ内課金システム「In-app Billing」を発表しました。

今回、OpenFeint社がβ版を提供する「OFX for Android」は、「In-app Billing」を活用するアプリがより高い収益が生み出せるようにするものです。デベロッパーは、仮想通貨や仮想アイテムの販売、売上管理、リアルタイムの効果分析など、アプリ内でのアイテム課金に必要な仕組みを容易に実装することができます。

OpenFeint社 CEO ジェイソン・シトロンは、「『In-app Billing』は、クレジットカードのような決済手段を提供しているシステムであり、それを有効活用するには仮想通貨や仮想アイテムを販売する仕組みが必要です。『OFX for Android』は、その仕組みを全てのデベロッパーが構築し、DAU（Daily Active Users）が何百万に達したときでも安定して運用できる拡張性を提供します」と述べています。

「OFX for Android」β版を利用するゲームは、Google社の「In-app Billing」を決済システムに使用します。携帯電話決済をはじめとするその他の課金システムは、アップデート時に提供予定です。OpenFeint社では、現在、アイテム課金型のゲームを開発・提供する、β版に参加希望のデベロッパーを募集しています。

OpenFeint社は、現在、Android向けのゲーム開発に注力しています。2011年初めには、中国のゲーム開発・運営会社The9社（ザ・ナイン、本社：中国 上海、会長兼CEO：シュ ジュン）と提携し、質の高いゲームを作り出す目的で1億USドル規模の投資ファンド「Fund9」（ファンドナイン）を立ち上げました。また、4月には中国におけるAndroid向けゲームの新しい配信チャネル「The9 Game Zone」（ザ・ナイン・ゲーム・ゾーン）を提供開始することを発表しています。

このプレスリリースは、グリーのグループ会社OpenFeint社が米国カリフォルニア州で2011年5月13日に発表したプレスリリースの抄訳版です。
OpenFeint Expands Free-to-Play Platform to Google's Android