【Inside Us #02】私たちが目指す新しい「リアリティ」の世界

「Inside Us」は、グリーグループの魅力を技術を通じて深掘りし、お伝えする連載です。本連載はグリーグループの3つの事業の柱のうちの一つであるライブエンターテインメント事業を取り上げます。
バーチャルライブ配信アプリ『REALITY』の開発・運営や、バーチャルライブやバーチャルイベントを開催するためのソリューション「REALITY XR cloud」の提供などの事業を行うREALITY社について、全4回を通してお伝えします。

第2回は、REALITY社の掲げるミッションとその背景、アバターを身に纏う社会などをご紹介します!

1. 「なりたい自分」の姿になり、新しい方法で「生きていく」

前回のコラムでは、現在SNSやオンラインゲームなどの普及により、人々がオンライン上で自分の分身の姿(アバター)でいる時間が増加していることや、所属するコミュニティや用途によってアカウントを複数使うことも増えてきていることについて触れました。
仕事、遊び、教育、家族や友人とのあらゆるコミュニケーションでインターネットが浸透し、多くの人が複数のアカウントやアバターを使い分けながら、電子的な空間で日常の一部を過ごしています。
あらゆるコミュニケーションにインターネットという手段が浸透している今日、私たちが実際に生活する「物質的な現実」と、仕事や遊びの交流を行う「電子的な現実」はどちらも比較できないほど重要になり、リアルとバーチャルの区別は曖昧になりつつあります。

これから5Gの導入やAR/VRの普及が進めば、SNSも進化し3D空間でオンラインのコミュニケーションを行うことが増えます。そこでは現在使われているような画像などの平面アイコンとニックネームなどではなく、より情報量の多い3Dアバターを使って、より長い時間を過ごせるようになると考えられています。
すでに日本ではVTuberが人気を集め、欧米でも「Virtual influencer」「Virtual beings」と呼ばれる存在が登場していますが、彼らはこれから何十億もの人々が体験することになる、アバター社会での生活を垣間見せてくれる、先行した存在です。

誰もが自分で自分のなりたい姿をデザインしたもので身に纏い、今よりも自由なプラットフォームで仕事をしたり、遊んだりして暮らす。小説『ソードアート・オンライン』や、映画『レディ・プレイヤー1』『サマーウォーズ』などで描かれてきた未来が現実に近づいてきています。
REALITY社はそうした未来のアバター社会を実現するため「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンを掲げ、さまざまな挑戦を行っています。

2. アバター社会の入り口としての『REALITY』

現在、REALITY社が提供する『REALITY』では、「アバター」「ライブゲーム」「ライブ配信」の機能を連携させることで、他社とは違うサービスとして競争力を高めています。例えば、ユーザーは動画を配信したりゲームに参加したりすることでアバターの価値を高めたいと思い、よりオリジナルのアバターを作ることができます。REALITY社はそういったアバターを通じたコミュニティの形成や、新しいゲーム体験を提供しアバター生成機能とは別の価値も提供しているのです。

インターネット上で好まれるコミュニケーションの形式は、テキスト→画像→動画→短尺動画→ライブ配信と、どんどんリアルタイム化しています。『REALITY』は発信者と視聴者を分断せず常時接続でフラットにライブ配信を行えるため、隣の席に座る人と話すようにいつでも気軽にコミュニケーションがとれることが特徴です。

また、スマートフォンで簡単に高品質な3Dアバターを作成でき、表情や動きをトレスするモーションキャプチャ機能も搭載しているため、高価なカメラ機材やPCは不要。ライブ配信やコラボ配信、音声やチャットのコミュニケーション、3Dバーチャルアイテムのギフティングが全てスマホ1台で完結します。まさに誰もが「簡単に高性能なアバターの姿を手に入れる」第一歩を踏み出しやすいサービスです。

3. この世界で「生きていく」ために必要なアバターを纏う

アバターのベース選択は、体型や身長、肌の色、髪型、瞳の形や色、ヒゲの有無やチークカラー、ほくろの有無までさまざまなメイクを自由に施すことができ、季節のイベントに合わせた衣装や部屋の飾り付けを選べます。
フェイストラッキングの適用は自然かつ愛らしい動きになるよう設計され、顔の位置や向き、目や口の開閉がスムーズにトラッキングされるよう計算されています。鏡を見るようにアバターと自分を重ね合わせ、愛着を感じてもらうためにこだわり抜かれた技術です。
また、デザイン面においてもアニメテイストのアバターは日本発の優位性があるため、海外のファンを惹き付けています。現に、サービス開始から2年でユーザーの半数以上を海外からの利用が占め、日本のアニメコンテンツがグローバルにおける競争力を示しています。



『REALITY』の収益面ではライブ配信における投げ銭やアバターのアイテム販売を採用しています。3Dアバターによるライブ配信サービスは世界初ですが、アバターのビジネスモデルは、『REALITY』の登場以前からグリーの「GREE アバター」などで確立されてきました。
開発においてはさまざまな最先端技術を組み合わせ、今までにないユーザー体験を生み出していく一方で、サービスにおいては過去にグリーグループで培ってきた豊かなノウハウを活用できるのも『REALITY』ならではの強みです。

REALITY社が大切にしているValue(行動規範)は「仕事、ユーザー、同僚を愛する」「事業成長にこだわる」そして「終わりなき挑戦を楽しむ」です。5G導入とAR/VRが普及する頃には仮想世界プラットフォームとして不動の地位を築くべく、私たちは新たなプロダクトを日々模索し、試行錯誤を繰り返しています。

4. もっと自由で新しいコミュニケーションを実現する世界へ

『REALITY』は、あらゆる人が人種・性別・外見といった肉体の制約から解放され、アバターを通じて「なりたい自分で、生きていく。」ことができるように生まれたサービスです。
公式サイトでは「『REALITY』は自分とは違う他者を理解し受け入れ、多様性を尊重する場であってほしいと強く願います」と前置きし、ユーザーの皆さんがより自由な生き方・より豊かなコミュニケーションを楽しみ、新たな人間関係を築いていくことができるようにわかりやすくコミュニティガイドラインにまとめられています。

コロナ禍を迎え、オンライン上でのバーチャルイベントの機会はどんどん増えて、デジタル空間を介した人とのつながりや体験を共有する機会が急速に浸透しはじめました。
誰もが物理的な制約から解放され、会いたい人と自由に会うことができ、話したい人と自由に会話をし、「なりたい自分」の姿で新たな自己表現を見つけられる新しい社会。
テクノロジーの力を使って、そんな素敵な世界を少しでも早く実現したい。REALITY社はそう考えています。

第2回はここまで。第3回は、REALITY社の武器となるアプリの解説を通して、プラットフォームの仕組みや技術について深掘りします!

■参考資料

[完全版] Vtuberに100億って実際何につかってるの?WFLE会社説明会をnoteでやってみる
https://note.com/eijiaraki/n/na15993dc07af
バーチャルライブ配信アプリREALITYの3Dアバターシステムの全容について
https://techcon.gree.jp/2020/session/Session-12