「VTuber×教育」-2019年度千葉大学共同授業がスタートしました-

 こんにちは。社長室社会貢献チームの伴です。

 グリー株式会社では、CSRの一環として、主力事業であるゲームなどのエンターテインメントを活用した社会貢献活動を行っています。その取り組みの一つとして、2013年から千葉大学教育学部と共同で「教育の情報化」を担う教員の育成を目的とした研究授業をプロデュースしています。

 現在、グリーグループはゲーム、メディア事業に続く第3の柱としてライブエンターテインメント事業を推進しており、その中でもVTuber(※)は新たなエンターテインメント領域として注目されています。研究授業では、昨年に続き今年もこのVTuberを授業の題材として採用し、教育×VTuberの可能性をさらに追求した授業の展開を考えています。今年はライブエンターテインメント事業で培ったノウハウや機会の提供を通じ、大学生たちによる企画立案と実践授業をサポートしています。

 そのスタートとして、10月9日、グリーの最先端技術研究開発組織「GREE VR Studio Lab」ディレクターの白井暁彦が、千葉大学教育学部の学生を対象に「VTuberから始まるSociety5.0-『なりたい自分で生きていく』時代に教育者が体得したい技術と文化-」と題した講義を行ないました。

 講義では、VTuberやバーチャルなどの基本概念から、それらの教育への生かし方まで、以下の4つを説明しました。
(1)VTuberって何なんだろう?バーチャルとは?そもそもVTuberを知らない人のために
(2)Society5.0、超スマート社会、その本質は?
(3)VTuberは あたらしい人類
(4)どんな教育ができるか考えてみよう

 最初に、前回の授業の振り返りを行いました。前回の授業で、学生たちはVTuberの配信を視聴。「アバターからはイメージできない、声のギャップに驚いた」と学生の声が上がりました。これに対し、白井は「見る人にさまざまな受け止め方があるからこそ、多様な発信者が受容され、自由で幅広い表現が可能になる」と回答。
 その後、VTuberを通じた自由な表現で「なりたい自分になる」ためには、キャラクター設定をすること、素顔が見えないからこそあいさつやリアクションが重要であることを説明しました。
 
 そして学生にはREALITYを使って、自分ならではのアバター作成などVTuber体験をしてもらいました。この後の取り組みとして、イメージを膨らませながら、これから自由な発想で実践授業の企画をしてもらいます。
 今後、どのような授業が企画されるのか、ご期待ください。

(※)VTuberとは、バーチャルYouTuberのことで、YouTubeで動画の配信や投稿を行う架空のキャラクター(アバター)やそれを使って配信や投稿を行う人のことを指す。
 2019年10月3日のNHK高校講座「社会と情報」に白井が出演し、「誰でも表現者発信者」と題しVTuberについてわかりやすく説明している。

NHK高校講座「社会と情報」サイト

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