毎年、国内でどれだけのビニール傘が消費されているかご存じですか?
その数なんと “ 8,000万本 ”(日本洋傘振興協議会調べ)。そしてその多くが埋め立て処分されています。グリー本社でも年間200本以上のビニール傘が持ち主不明で廃棄されており、そんな状況をなんとかしたいという想いから、2月22日に社内にてSDGsワークショップを開催しました。本記事では、当日の様子をお届けします。
今回のワークショップのテーマは「ビニール傘のアップサイクル※」。本来であれば捨てられてしまう傘を解体し、再利用するために素材化します。
傘の解体というと一見難しそうですが、慣れてしまうと手の動きも次第とスムーズに。参加者からは「魚を捌いているような感覚」「爽快で楽しい」との声もあり、会話を弾ませながら和気あいあいと作業が進んでいきました。
手際よく作業を進め、あっという間に傘の解体が完了。廃棄予定であった146本の傘はビニール部分と骨組み部分に分けられ、これから新しい姿に生まれ変わります。本来であれば廃棄されていた傘たちは一体どんな変貌を遂げるのでしょうか。
今回のワークショップ参加者には、ビニール傘のアップサイクルを推進し、本ワークショップにもご協力いただいたPLASTICITY社提供の小物入れが参加記念として配布されました。この小物入れ、なんとビニール傘を再利用して作られているのです。そのため、1つ1つが1点モノ。色から質感まで細かな違いがあり、メンバーはそれぞれお気に入りのものを選んでいました。
ワークショップ終了後は、交流会を実施して親睦を深めました。普段、あまり業務で関わることのないメンバー同士で盛り上がり、大変楽しいひと時となりました。
今回のワークショップは、開催当日に予定が合わないメンバーも参加できるように個別で取り組むスタイルも選べるようにしました。業務やプライベートの合間を縫って多くのメンバーが参加してくれたことから、本取り組みに対する社員の関心の高さが伺えました。
最後に、主催のコーポレート本部法務総務部アドミニストレーションチームからのコメントをご紹介します。
鮎田:今回のSDGsワークショップでは、社員の「環境配慮への意識の醸成」をゴールとして取り組みました。実際「捨てられてしまうはずの傘を『素材』に生まれ変わらせる」という体験を通し、多くの参加者から「驚いた」「傘の取り扱いに対する考えが変わった」「アップサイクルの体験ができてよかった」というコメントを頂きました。一人一人が環境について考える、良いきっかけを提供できたと実感しています。
加藤:ワークショップ開催前に自分自身でも作業を行ったのですが、毎年大掃除で捨てられるはずだったビニール傘を素材化する事で、価値のあるものへ生まれ変わらせる事が実感でき、素敵な「体験」が出来ました。その「体験」を皆さんにもぜひ感じて頂きたいと思い、今回のワークショップの開催に至りました。ワークショップを通じ感じて頂いた思いが社内全体へ広がり、今後も社会貢献の取組にご賛同頂ける方が増えれば幸いです。
是永:回収した傘の再利用方法を検討する中、アップサイクル企業を見つけて素材を送付したのが始まりでした。少人数では全社分の素材化がしきれず悩みましたが、皆さんのご協力で全てを素材化し、アップサイクル企業へ送付することができました。忙しい中でも時間をつくり共同作業も楽しんでくださったことに感動すると共に、社会貢献意識の高い企業文化であることを社内外に発信する一助となれたことを嬉しく思います。
グリーでは引き続き、サステナブル活動への取り組みを継続していきます。