挑戦できる環境がある。新卒1年目を終えたエンジニアたちのぶっちゃけ女子トーク

IT企業を中心に、日本でエンジニアとして働く女性はまだ2割ほど(※)しかいません。そんな中、グリーグループでは多くの女性エンジニアが在籍し、それぞれの分野で多様な活躍をしています。今回は新卒エンジニアで座談会を実施。新卒4年目の先輩が、入社1年目を終えたばかりの3人に、それぞれがエンジニアにたどり着いた経緯や、グリーグループで働く面白さなどを突撃しています。

※参照:2020年版 情報サービス産業 基本統計調査 p.31

毛毛 雅萱:株式会社WFS Produce室
18年 新卒入社。株式会社WFSでテクニカルアーティストを担当。複数タイトルの運用・開発におけるアート制作のツールづくりなどを行う。今回は先輩エンジニア社員として対談のモデレーターを務める。実はコスプレイヤーとしても活動。

市川市川 ひまわり:株式会社WFS Technology Development部
20年 新卒入社。内定者アルバイト時代に、『消滅都市』シリーズの運営を担当。入社後は『アナザーエデン』の運営を経て、現在はWFSとビジュアルアーツが手掛ける新作ゲーム『Heaven Burns Red』の開発を担当。実は帰国子女。

松下松下 佑理子:グリー株式会社 Japan Game事業本部
20年 新卒入社。Glossom株式会社でのインターンシップを経て、入社後は株式会社3ミニッツにて『MINE』の運営を担当。その後、Japan Game事業本部に異動し、ソーシャルゲームタイトルのオフショア開発の取りまとめなどを担当。実はグループ内にも働いている。

高塚高塚 麻耶:株式会社WFS Technology Development部
20年 新卒入社。株式会社WFS Technology Development部のData Platformチームにて各ゲーム運用タイトルのログ解析基盤の導入などを担当。実は最近キャンプを始めた。

グリーグループで出会った、自分の専門分野

毛毛:普段働く中ではそんなに実感しないけど、まだ女性エンジニアの割合って2割なんですね。そんな中、みんながそれぞれエンジニアを志した経緯が気になるけど、大学に入るときから「エンジニアになるんだ」と思ってた?

松下松下:私はそこまで明確に決めてはいなかったです。

高塚高塚:私も大学に入ったころは深く考えずに、なんとなく理系だから大学院まで進もう、という気持ちでした。研究する中でコーディングが好きだったのでエンジニアも選択肢かなと思った感じです。周りにも、高校が理系で何となく理学部や情報学部に入ったって人が多いかも。

市川市川:私はそもそも高校も理系じゃなくて(笑)。

毛毛:え、そうなの?

市川市川:国際科の高校だったので。どちらかというと文系で、大学も学芸学部の情報科でした。大学院から理学部の情報科に入ったんです。同じ学部に通っていた人でエンジニアになった人はほとんどいないですね。

毛毛:それは結構思い切った決断ですね。何かエンジニアを志したきっかけはあったの?

市川市川:学部3年のときにゲーム会社のインターンシップでコードを書いたことがあって。その時に「あれ、意外と面白いんじゃない?」って思ったんです。当時はまだあまりコードは書けなかったですけど、とにかく楽しくて。勉強すればいけるんじゃないかと思って院進を決意しました。

松下松下:思い立ってからの行動力がすごい!私の大学は、9割が院進して1割が就職していましたが、学部時代に行ったインターンが思いのほか楽しくて、就職することにしました。Glossomでのインターンがきっかけでしたが、そこで出会ったエンジニアの方々がすごく優秀でコーディングの技術も高く、「こんな風になりたい」と思って就職を決めました。実務を通して学べることがあると実感したんです。

毛毛:やっぱりそれぞれに経緯が違うね。就職してどういう業務をするのか、入社前からイメージできていた人ってこの中でいる?

市川市川:私は内定者アルバイトとしてゲーム運用に関わらせてもらったので、入社までにある程度業務のイメージはついていました。でも、学生時代はゲームはプレイするもので自分で作るものではないと思っていたので(笑)、アルバイト開始当初は分からないことだらけでしたが、業務を通じて開発のイロハを1から学ばせてもらいました。

松下松下:私も内定者アルバイトをさせてもらっていたのですが、入社後は全く違った業務を担当しています。エンジニアマネジメントという役割で、オフショア開発のリソース管理など、入社前は想像もしていなかった業務を任せてもらっています。一重にエンジニアといってもさまざまな業務がありますが、実際に働きながら自分に向いていることを見つけていっている感覚です。

市川市川:毛さんはテクニカルアーティスト(以下、TA)として、アートとエンジニアの狭間のような立場でアート制作のツールづくりなど担当されてますが、それこそキャリアとして珍しいから、どういう経緯があったのか気になります。

毛毛:私も入社するまで全然TAという職種を知らなくて。学生時代はずっと人工知能の研究をしていたので、何となくそのままデータ分析系の仕事をするのかなと考えていたのですが、アート制作も好きで、趣味で絵を描いたりしていることを面接で伝えたら、人事の方からTAという仕事を勧めてもらって。最初は右も左もわからない状態で、上司や先輩に教えてもらいながら一つひとつこなしていましたが、今ではこんなに自分に合っている仕事はないなと思うくらいです。

高塚高塚:その感じ、すごく分かります。私はデータプラットフォームチームという部署で、ゲームのログ解析に携わっているのですが、大学で勉強していた分野ではなく、入社して一から学ばせてもらいました。元々「いろいろやってみたい」という気持ちがあったのですが、現在はさまざまなタイトルを横断的に見ているので使っている技術の変化や、新しい技術に触れ続けられることがすごく楽しいです。学びが尽きないところが今の自分に向いているな、と思っています。



毛毛:挑戦してみて初めて自分に向いていると気づくキャリアってあるよね。逆に就職前に不安だったこととかはあった?

市川市川:不安というほどでもないですが、他社のインターンにエンジニアとして参加した際に、職種を伝えたら「(女性なのに)エンジニアなの?」と驚かれたことがあって。人数比が少ないのは仕方ないと思いつつ、性別など関係なくフラットに働くことができる環境だったらいいな、というのは思っていました。

松下松下:確かに。私も女性エンジニアの数は特に気にしていなかったですが、そういう風通しの良さは気になっていました。

毛毛:実際に働いてみて性別の差や風通しはどう?

松下松下:男女もそうですけど、年次も問わずすごくフラットな信頼関係があるのかなと思います。入社したての時に、2年上の企画職の先輩と仕様のことで本気で議論し合ったことがあって。「これを言ったら、相手の接し方が変わるのでは」などという心配がなかったからこそ、私も「この仕様ってこうしたほうがいいんじゃないか」と率直な意見が言えましたし、そこに耳を傾けてもらえました。

高塚高塚:本当にそれは感じます。現に私のチームにも後輩が入ってきたのですが、アルバイト歴が長かったこともあって、「後輩」というより一緒に切磋琢磨する「同士」という気持ちで接しています(笑)。

市川市川:エンジニアだけでなく、プランナーやデザイナーなど業務で関わる方々が幅広いのも風通しの良さにつながっている気がします。自分と同じようにゲームやアニメが好きな先輩がたくさんいて、年次や職種問わずいつも話が盛り上がるので働いていて楽しいです。

新卒1年目として歩んだ激動の2020年。挑戦させてもらえる環境に育てられた。

毛毛:入社してから1年が過ぎたけど、振り返ってみてどんな年だった?

高塚高塚:初めてのことだらけで、あっという間に1年経ってしまいました(笑)。最初は教えてもらうことも多かったですが、夏を過ぎたあたりから、だんだんと一人でも業務を任せてもらうことが増えてきて、振り返ればちょっとは成長できたかなと。

市川市川:未経験の領域を、数ヶ月で任せてもらうって結構すごいことですよね。私は今年に入ってから新規ゲームタイトルの開発に関わらせてもらっているのですが、今のチームは結構なんでもやらせてもらえます。内定者アルバイト時代には、同じUI設計でもデザイナーさんが作ってくれたアセットをいい感じに配置して動かすということだけで精一杯だったのですが、今はアセットのアニメーションを手伝うこともあり、エンジニアの枠組みを超えて、自分がやりたかったことに挑戦させてもらえてます。

高塚高塚:松下さんはこの間、チームのマネージャー代理を務めて四半期のMVPを獲得していたよね。

松下松下:育休を取得したマネージャーの代理を2週間だけ務めただけですが(笑)。でもそんな大きな責任を任せてくれる、というのも貴重な経験だと思います。他にも今のチームで分析やユニットテストの導入など、やりたいと思っていることに果敢に挑戦させてもらえていますね。

毛毛:みんな1年目からしっかりと事業に貢献できていてすごいね。でも任せてもらう領域が広がるとスキルも求められると思うから、どう勉強なり克服なりしているのかなって聞きたいんだけど。

市川市川:基本的には業務を通して学んでいます。チームには分からないことがあったらすぐに聞ける体制が整っているので助かっていますし、同じチームの人におすすめの技術書などを教えていただいて空き時間に勉強することもあります。

高塚高塚:私の場合、業務の中にSDK(ソフトウェア開発キット)や技術の調査とまとめ資料作成、テスト用のサンプル作成などもあるので、そこでアウトプットしつつ学んでいる感じですね。チームの人数が少なく、それぞれ携わっている業務内容も異なっているので、別のチームに同じ技術について詳しい方がいたら教えていただくなどもしています。

松下松下:私も仕事をしつつ学んでいるなと思うことが多いです。私自身は、人とのコミュニケーションや各所と意思疎通を図り認識をすり合わせることに課題を感じているので、トライアンドエラーを繰り返しながら学ばせてもらっています。また、いちエンジニアとしてもGCP(Google Cloud Platform)の講習を受け資格取得を目指したり、実際のログデータを使って機械学習の勉強をしたりして、新しい技術をプロダクトに取り入れられるように心がけています。



目指すのは、「信頼される」エンジニア。

高塚高塚:そうやってキャッチアップすることができているのも、上司や周りの先輩社員のサポート体制があってこそだなと思いますよね。コミュニケーション一つをとっても、すごく気を使ってもらっているなと日々感じます。一般的に、「エンジニア」というとコミュニケーションを敬遠するイメージを持たれることもありますが、グリーグループのエンジニア文化は全然違いますよね。

毛毛:分かる。私もグリーグループが素敵だなと思う理由の一つに、コミュニケーションのホスピタリティーが溢れているということがあって。まず先に相手の意見に耳を傾けてから、自分の意見や提案を伝えるということを徹底しているなと思います。

市川市川:私のチームの方も高圧的に指摘するのではなく「こういうふうにやったらチームが円滑にまわるよね」とかさりげなく声をかけてくれることが多く、自分も同じように振る舞えるようになりたいと思っています。

毛毛:最後に、みんなはこれからどういうエンジニアになりたい?

市川市川:ホスピタリティー高く働きたいなと思っています。エンジニアとだけでなく、いろんな方と仕事をしたいので、話しかけられやすい人でありたい。もちろん技術力も高めて、つけいる隙のないエンジニアになりたいですね(笑)。

高塚高塚:市川さんとまったく一緒(笑)。自分がすごく困っているときに、やさしく「大丈夫?」ってチャットを送ってくれる人がいて、そういうエンジニアになりたいって心底思っています。今よりもっと技術力を高めて自分の仕事をちゃんとまわしつつ、今まさに困っている人に対して、めちゃくちゃ話しかけやすそうなオーラを醸し出したい。社内には「この人に声をかけたら話を聞いてくれるだけでなく、ちゃんと解決してくれそう」という人がたくさんいるんで、自分もそこを目指して頑張りたいです。

毛毛:確かに! 私も、相手が何か聞きたいと思ったときに、それを私が知っているかどうか関係なく、気軽に頼られるような存在を目指しています。松下さんは?

松下松下:同じく、信頼感のあるエンジニアになりたいと思います。エンジニアだからこそ企画において提言できることってあると思うのですが、エンジニアとしての信頼感がないと、ただ「なんだこいつ?」と思われて、ちゃんと聞いてもらえないはずです。相手と信頼関係を築いて、互いに言いやすい環境を作ることが事業をいい方向に進める秘訣だと思うので、今は信頼感の基礎となる技術力を磨いていきたいです。

毛毛:改めて、こんなにしっかりした後輩たちがいて心強いです(笑)。これからも一緒にグリーグループを盛り上げていきましょう!