それぞれが駆け抜け、強い想いが表れた1年。新卒MVPを獲るまでの軌跡。

社会人生活の中で一度しか獲ることができない、「新卒MVP」。グリーグループでは、新卒1年目で最も活躍した新卒社員に「New Grad of the year」が贈られます。
今年もグリーグループ総会でMVPの発表があり、2020年入社の4名の新卒社員が選ばれました。昨年度著しい活躍を見せた4名に、激動の1年間を振り返ってもらいます。


まずは、4名それぞれのメンターを務めた社員より受賞メンバーの紹介です。

藤田藤田:アウモ株式会社 マーケティング事業本部 メディア事業グループ コンテンツチーム マネージャー
メンターKさん:「アウモのチームビルディングの幹事を毎回任せられるほどの盛り上げ役です。持ち前のコミュニケーション力とビジネスセンスは新卒一年目とは思えないものがあり(実際の年齢も新卒5年目ぐらいですw)、担当しているWeb事業だけでなく、アウモ社全体でのプロダクト推進を期待されています。」

市川市川:株式会社WFS Studio本部 Technology Development部 Engineering1グループ Engineering3チーム
メンターUさん:「入社後から複数のプロジェクトに参加しながら各チームで高いパフォーマンスを発揮し、今のチームでもゲーム内の会話パートを中心に活躍してくれています。市川さんのキャッチアップ速度とコミュニケーション力は他のエンジニアからは群を抜いており、人と向き合う姿勢は見習うことが多いです。MVP受賞おめでとう!」


伊藤

伊藤:REALITY株式会社 プラットフォーム事業部 エンジニアリンググループ サーバーチーム
メンターAさん:「サーバー未経験での入社でしたが、自ら課題を見つけて解決する能力が高くプロダクトをどんどん改善してくれています。最近は人気ブロガーを目指してブログの執筆にも積極的に取り組んでおり、伊藤くんの記事はメンター呼び出しボタン起動時間高速化など人気が高いです。MVPおめでとう&うすぎぬ先生の次回作にご期待ください!」


松田

松田:グリー株式会社 開発本部 データテクノロジー部 データエンジニアリングチーム
メンターMさん:「大学時代の後輩でもある松田君は、とにかく技術が大好きな人です。普段は夏に冬服を着ていたりするユニークな一面もある彼ですが、技術やサービスに向き合う姿勢は人一倍まじめなメンターからみても尊敬できるエンジニアです。松田君、新卒MVPおめでとう!」

1年を通じて獲得した新卒MVP。皆さんの喜びコメント

ーー新卒MVP受賞、おめでとうございます!皆さんの率直な感想は?

藤田藤田:入社当初からこのMVP受賞を狙って1年間頑張ってきたので、むしろホッとしたというのが大きいです。受賞できて本当に良かったと思います。


松田

松田:僕は、発表された時「うわっ!」って驚きました。自分のことだと思えない感じでした。総会の授賞式で、藤本さんからの受賞ポイントコメントも、すごく嬉しいなと思って聞いていたのですが、途中で「想定よりも大人だった」と言われて、そもそも「想定」が低かったのかな?と引っかかりました。

一同:(笑)。


伊藤

伊藤:REALITY社の皆でパブリックビューイングで受賞発表を観ていたのですが、周りの方が喜んでくれて受賞に気づいた感じでした。受賞できたことで、チームの皆さんに恩返しできたのかな、と。特にメンターさんとマネージャーさんには感謝の気持ちが強いです。

市川市川:私もまさか自分が選ばれるとは思っていなくて。本当にびっくり、という印象でした。

ーーそんな皆さんのこの1年の業務について教えてください。

市川市川:直近では『Heaven Burns Red』という新規ゲームタイトルでアドベンチャーパートやUIのエンジニアを担当しています。今のチームに異動する前は、『アナザーエデン 時空を超える猫』のバトルのエンジニアも担当させてもらっていました。


伊藤

伊藤:僕はバーチャルライブ配信アプリ『REALITY』のサーバーエンジニアを担当しています。その他にも、サービス改善や新規機能開発も担当させてもらっており、エンジニアの垣根を越えてPM業務も任せてもらっています。

藤田藤田:aumo』のコンテンツ企画とアフィリエイト広告の責任者をしています。コンテンツ制作でライターのマネジメントを行ったり、クライアントさまへタイアップ案件の提案を行ったり、幅広く担当させてもらっています。


松田

松田:僕はグリーグループ横断の開発基盤を担うデータテクノロジー部という部署で、データダッシュボードなど、ログデータを使ったグループ内向けのアプリケーションを開発しています。 

グリーと出会ってから獲りたかったMVP。獲れると思わなかったMVP

ーー入社前から今の部署や業務内容は、希望していましたか?

市川市川:学部3年のときにゲーム会社のインターンシップでコードを書いたことがきっかけで、エンジニアリングに興味を持ちました。その後内定をいただき、アルバイトでグリーグループのゲーム事業にいたのですが、ゲームがつくりたいと思って入社したのでそのままゲーム開発をやらせてもらっています。


伊藤

伊藤:僕の場合、大学院でハードウェアの研究をしていたので、サーバー担当は志望していたわけではないんです。
入社までプログラミングもそんなにやっておらず、モーターの針金巻いていたんです。アルミ板切って、ロボコンのモーターつくったりとか。完全にロボット界隈の人間だったんですよ。「サーバーです」って告げられた時は、メンターさんに「サーバーかぁ、やりたくねえ」って言ったのを聞かれました。

一同:(笑)。




伊藤

伊藤:でも実際に業務を始めてからは、サーバー業務と自分の研究分野に共通点があることが分かってきて。今ではすごく向いているなと思っています。藤田くんは元々アウモを希望していたよね?

藤田藤田:ですです。僕は配属希望はアウモ以外書いてなかったですね。配属時に、事前にアウモメンバーには知らされていたようなのですが、皆に「藤田は、ゲーム事業に配属らしいよ」ってずっと言われてて(笑)。メディア事業ができないならと転職を考えてたくらいだったのに、結果アウモに配属されるというドッキリからスタートしました(笑)。

ーーそもそもグリーとの出会いはなんだったんですか?

藤田藤田:学生の時に起業しており、広告運用ができるようになりたいと思っていたのですが、大きな事業を回さないと学びにならないなと思っていた矢先に出会いました。入社の決め手はアウモのメンバーでしたね。「このメンバーで世界を獲りにいく」みたいな夢を一緒に追いたいなと。自分一人でやるより大きいビジョンをみんなで描けるし、熱い夢を追いたいなと思って。


松田

松田:僕の場合は、就職活動していたときに、今のメンターである研究室の先輩から、「特に志望先決まってないなら、飯おごるから話だけ聞きに来なよ」って。

一同:(笑)。


松田

松田:それで話を実際に聞いてみたら、すごく良い会社だなと思って。他にもエンジニアの方を紹介していただいて話す中で、皆さん素敵だったので一緒に働きたいな、と感じたのが入社のきっかけです。
希望部署も入社する前からいろんな分野の技術に触りたいなと思っていたので、まとめて触れそうなのが今の部署だとメンターさんから聞き、迷わず希望しました。

ーー皆さんは、配属してから「新卒MVP」を獲ることは意識していました?

藤田藤田:そうですね。僕はプレッシャーをすごく感じていました。「絶対に獲れ」みたいなことをアウモでは言われてたので。その代わりに、裁量を与えてもらい、活躍できる環境を用意してもらいました。その期待に応えたいと思ってこの1年間走り続けました。

市川市川:私は全然意識していなかったです。周りの人と新卒MVPの話をすることがほぼなかったので、意識するチャンスが少なかったかもしれません。


伊藤

伊藤:僕は途中からです。仕事に熱中するというか、力を注げるようになったタイミングがありました。

藤田藤田:手抜いてたの? それまで。

一同:(笑)。


伊藤

伊藤:もちろん抜いてるつもりはなかったですが、ちょうど半年くらい前に同期から励ましというか激励をもらって、熱中し始められるようになりました。そのくらいから、MVP獲れるといいな、って少しずつ思えましたね。マネージャーと1on1をしていても、「新卒MVP獲るためには、こういう道があるんですよ」とか言われるんですよ。意識もしますよね(笑)。


松田

松田:僕は全然考えてなかったです。なので、ノミネートされた時はされたことすら知らなくて。他にも優秀な同期はいっぱいいるし、その中で、なぜ選ばれたんだろうなっていうのは、今でも不思議に思っています。

1年駆け抜けて感じた自分の成長と、変化が訪れた転機

ーーこの1年間を振り返って特に頑張ったことや印象に残っていることはありますか?

市川市川:頑張ったこと……割と、いつでも、頑張ろう、とは思ってます。

藤田藤田:伊藤くんと違ってね(笑)。

一同:(笑)。



市川市川:でも、仕事をする上でホスピタリティはすごく意識していて大事にしたいなと思っています。技術的には周りに劣るところも多くて、知識量も少なくて。そんな自分でもできることとして周りを支える部分で頑張ろうって1年間思ってやってきました。
例えばチーム内に、ITサポートのチャットがあるのですが、そこの通知を全件オンにして、来た瞬間に「見ます!」と言ったり、他のSlackチャンネルを全て見るようにして拾ったりもしています。

ーー自身のタスクから言うと、プラスアルファみたいなところですよね?

市川市川:そうですね。人とコミュニケーションとるのが苦じゃないですし、むしろ楽しいので、TB(チームビルディング)を自分で企画したり、Zoomの雑談部屋にいて誰か来たら雑談するというコミュニケーションを取ったりもしました。スキルの部分では至らなくても、チームメンバーのためにできることをしたいと強く思って働きましたね。
伊藤君は半年前に意識が変わってから何か行動も変わりましたか?


伊藤

伊藤:僕の場合は『REALITY』の配信のコメントを自動翻訳するツールをつくった時に意識の変化がありました。これは施策や業務じゃなくて、趣味のように勝手につくって割と勝手にリリースしちゃったんですよね(笑)。

藤田藤田:ヤバいやつじゃん(笑)。

一同:(笑)。


伊藤

伊藤:『REALITY』が10月に海外リリースし、ブラジルなど英語圏ではない方々が遊んでくれるようになったのですが、日本のユーザーさまが困惑しているという課題がありました。翻訳機能が欲しいという声がチーム内にあったので、クリスマスが近かったこともあり、ユーザーさまに何かクリスマスプレゼントしようと、勝手に目標を立て実装しました(笑)。
ちょうどPMの仕事がしたいなと思っていたので、「PMの良いところ」と「エンジニアができるところ」を良いこと取りしたことができた瞬間だと思いましたね。

ーー勝手につくってたら「なにつくってんだよ」となる気もしますが、周りはどんな反応だったのでしょうか?


伊藤

伊藤:「オモロいもんつくってるねえ」みたいな感じの雰囲気でした。もちろんその後メンターさんにレビューしてもらい、上司に問題ないか確認してからリリースしました。ユーザーさまからの反応もとても良く、今も機能として残っているので、一つ達成感のある経験でした。

ーー藤田さんはいかがですか?

藤田藤田:僕の担当している『aumo』はおでかけメディアなので、コロナ禍で旅行や遠出などおでかけの需要が減少する中、新たな領域にチャレンジする必要がありました。振り返ると、市場全体が混乱する中で諦めずに挑戦し続ける過程ももちろん大事にしていましたが、成果がついてこなければ意味がないと、成果にこだわった分析や新施策を考えました。その結果、グリーグループのメディア事業の中で大きく評価されましたし、プロジェクトのMVPも受賞できました。この1年を通じてきちんと成果が出せたなと思っています。
松田くんにとってはどういう意識で働いた1年でした?


松田

松田:そうですね。同じチームで働く先輩方は、本当に素早くタスクを回しているし、いろんな分野の技術ができる方々ばかりなので、そうした先輩方に少しでも近づけるようになりたいな、と思っていました。そのためには、どんなに忙しくても振られたタスクは絶対に断らないと意識していましたね。入社時の想定よりも、気づいたらさまざまなことをこの1年でやらせていただきました。

ーータスクをこなしたことで成長した実感はありますか?


松田

松田:技術面はもちろんですが、元々コミュニケーションスキルが低いと思っていたので、業務を通じて成長できたのではないかと思ってます。今回の推薦文を見ても「ここが評価されるんだ」と自身で気づいていないところも評価していただけたので、そういったところでもこの1年と、今回のMVPから学びがありました。いろんなことをやらせてもらえるのは本当にメリットしかないです。

ーー最後に、これからやってみたいことや頑張りたいことについて教えてください。

市川市川:とりあえずは、今関わっている『Heaven Burns Red』のリリースを無事に終えたいっていう気持ちが大きいですね。今まで通り、周りのことを見て学びながら頑張りたいです。


伊藤

伊藤:今はサーバーエンジニアですが、Unity班にジョブチェンジしたり、チーム間をまたいでコミュニケーションをとったりと、架け橋になるようなポジションになりたいと思っています。僕はものづくりがしたいんですよね、単純に。つくりたいものをつくるのが楽しいので、そのためには立ち回りやスキルが必要だと思いますし、これから目指していきたいなと思います。

藤田藤田:グリーグループのメディアで初の海外事業展開が『aumo』で出来ればと思います。それができるチャンスが段々と訪れていると思っていますし、国内のシェアも拡大しつつあるので、次は世界を目指していきたいなと思っています。


松田

松田:チームとしてはより一層、数理計画や機械学習の技術を使ってプロダクトをサポートするような流れが強くなっているので、お手伝いできるように頑張りたいですね。個人としては、まだ2年目なので「自分はこういう人間だ」と決めつけずに、いろんな技術を勉強したいです。

ーー皆さん、ありがとうございました。改めて、受賞おめでとうございました!